大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・☆【注目度S級】ベイカレント(6532)
・◎【注目度A級】東宝(9602)
・★【要注意D級】マネーフォワード(3994)
・【上方修正】大末建設ほか14社
・【下方修正】バロックジャパンリミテッドほか10社
・【翌営業日の発表予定】10月16日(金)3社
☆【注目度S級】ベイカレント(6532)
ベイカレント(6532)2027年2月期 中間
中間期の売上収益は前年同期比35.7%増の929億1300万円、営業利益は28.5%増の298億9200万円だった。6〜8月の3か月だけでは営業利益154億1100万円と39.3%増え、1Qの18.6%増から伸びが加速した。
売上総利益率は55.4%から58.3%に上がった一方、販売費及び一般管理費は65.9%増の243億2700万円に膨らんだ。通期計画の営業利益648億円(27.2%増)は据え置き、中間の進捗は46.1%と前期の同じ時点(45.7%)並み。中間配当は65円(前年同期50円)で、年間130円の計画。期中に300億3100万円の自己株式を取得した。
株価は15日終値8695円で、9月15日から12.8%上げ、25日線(約7875円)を10.4%上回った位置で決算発表を迎えた。1割上に離れた分、約7875円まで押し戻されるようなら、利益の伸びの加速より販管費の膨らみのほうが重く見られたことになる。
ベイカレント(6532)の株価と25日線
10月15日の終値8695円は、25日線(7875円)を10.4%上回る
陽線陰線25日線決算発表日(10月15日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/1 | 7627円 | 7715円 | -1.1% |
| 10/2 | 8096円 | 7726円 | +4.8% |
| 10/5 | 8014円 | 7736円 | +3.6% |
| 10/6 | 8180円 | 7745円 | +5.6% |
| 10/7 | 8210円 | 7748円 | +6.0% |
| 10/8 | 8346円 | 7755円 | +7.6% |
| 10/9 | 8748円 | 7779円 | +12.5% |
| 10/13 | 8586円 | 7807円 | +10.0% |
| 10/14 | 8700円 | 7840円 | +11.0% |
| 10/15 | 8695円 | 7875円 | +10.4% |
◎【注目度A級】東宝(9602)
東宝(9602)2027年2月期 中間
上方修正。中間期の営業収入は前年同期比3.4%減の1851億6200万円、営業利益は24.8%減の309億3800万円、純利益は40.2%減の200億1900万円だった。
映画営業事業は国内配給が32.1%減り、営業利益は25.0%減の84億9900万円。IP・アニメ事業は営業収入が15.6%増えたが、営業利益は44.2%減の59億7000万円にとどまった。通期の営業利益620億円(8.7%減)は据え置き、進捗は49.9%で、下期は310億6200万円と前年下期(267億4300万円)を16.1%上回る計画。純利益の計画は、3Qに投資有価証券を一部売却することで410億円から480億円に上げた。
株価は15日、発表前に前日比2.9%高の1562.5円で引け、25日線(約1575円)を0.8%下回る。9月15日比では3.5%安。約1575円の上に戻せば、中間の24.8%減益より、下期16.1%増益の計画が評価されたといえるだろう。
東宝(9602)の株価と25日線
10月15日の終値1562.5円は、25日線(1575円)を0.8%下回る
陽線陰線25日線決算発表日(10月15日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/1 | 1568円 | 1583円 | -1.0% |
| 10/2 | 1567円 | 1583円 | -1.0% |
| 10/5 | 1554円 | 1583円 | -1.8% |
| 10/6 | 1566円 | 1583円 | -1.1% |
| 10/7 | 1520円 | 1581円 | -3.8% |
| 10/8 | 1542円 | 1580円 | -2.4% |
| 10/9 | 1554円 | 1578円 | -1.5% |
| 10/13 | 1554円 | 1578円 | -1.6% |
| 10/14 | 1518円 | 1576円 | -3.7% |
| 10/15 | 1562.5円 | 1575円 | -0.8% |
★【要注意D級】マネーフォワード(3994)
マネーフォワード(3994)2026年11月期 3Q
3Q累計の売上高は前年同期比32.9%増の469億800万円、営業利益は16億8600万円と、前年同期の19億7900万円の赤字から黒字に転じた。6〜8月の3Qだけで18億9500万円を稼ぎ、Businessセグメントの3Qの売上高は前年同期比52%増えた。
通期の営業利益計画は「5億円の赤字〜15億円の黒字」のレンジで据え置き、3Q累計ですでに上限を1億8600万円上回る。計画どおりなら4Qは1億8600万〜21億8600万円の営業赤字になる(前年の4Qは6億7400万円の赤字)。
株価は15日終値6405円で、25日線(約6123円)を4.6%上回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.87%と、15日に決算を出したプライム企業で最も大きい。約6123円の上を保てば据え置いたレンジの上振れを先回りする動き、割り込めば4Qの赤字計画のほうに目が向いた表れ。
【上方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| 大末建設(1814・プライム) | 2027年3月期 売上高 | 984億円→1001億円 | 1.7%増 |
| 同 営業利益 | 57億5000万円→70億5000万円 | 22.6%増 | |
| 同 当期純利益 | 38億6000万円→48億1000万円 | 24.6%増 | |
| 同 年間配当 | 186円→234円 | 48円増配 | |
| 東宝(9602・プライム) | 2027年2月期 当期純利益 | 410億円→480億円 | 17.1%増 |
| 高島屋(8233・プライム) | 2027年2月期 営業収益 | 5030億円→5091億円 | 1.2%増 |
| 同 営業利益 | 575億円→590億円 | 2.6%増 | |
| 同 年間配当 | 40円→44円 | 4円増配 | |
| 杉本商事(9932・プライム) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 230億円→249億9000万円 | 8.7%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 5億4800万円→10億2300万円 | 86.7%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 5億5500万円→8億4000万円 | 51.5%増 | |
| キャリアリンク(6070・プライム) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 225億1600万円→232億9000万円 | 3.4%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 16億9200万円→30億2000万円 | 78.5%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 11億6000万円→19億7000万円 | 69.8%増 | |
| インターライフホールディングス(1418・スタンダード) | 2027年2月期 営業利益 | 12億円→13億5000万円 | 12.5%増 |
| 同 当期純利益 | 8億円→11億円 | 37.5%増 | |
| 同 年間配当 | 30円→36円 | 6円増配 | |
| サーバーワークス(4434・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 471億8400万円→519億9500万円 | 10.2%増 |
| 同 営業利益 | 13億1000万円→16億6500万円 | 27.1%増 | |
| 同 当期純利益 | 9億400万円→15億3800万円 | 70.1%増 | |
| 川上塗料(4616・スタンダード) | 2026年11月期 売上高 | 63億3400万円→67億8500万円 | 7.1%増 |
| 同 営業利益 | 2億700万円→5億7100万円 | 175.8%増 | |
| 同 当期純利益 | 1億8200万円→4億9500万円 | 172.0%増 | |
| 同 年間配当 | 45円→150円 | 105円増配 | |
| MORESCO(5018・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 370億円→400億円 | 8.1%増 |
| 同 営業利益 | 24億円→45億円 | 87.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 15億5000万円→28億円 | 80.6%増 | |
| 同 年間配当 | 55円→95円 | 40円増配 | |
| JMACS(5817・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 63億円→70億円 | 11.1%増 |
| 同 営業利益 | 3億2900万円→6億9100万円 | 110.0%増 | |
| 同 当期純利益 | 2億4800万円→5億1800万円 | 108.9%増 | |
| マルヨシセンター(7515・スタンダード) | 2027年2月期 営業収益 | 440億円→447億円 | 1.6%増 |
| 同 営業利益 | 1億8000万円→3億3000万円 | 83.3%増 | |
| 同 当期純利益 | 1000万円→1億円 | 900.0%増 | |
| 室町ケミカル(4885・スタンダード) | 2027年5月期 中間期 売上高 | 33億円→35億円 | 6.1%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 1億5000万円→2億5000万円 | 66.7%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 9000万円→1億6000万円 | 77.8%増 | |
| マーキュリー(5025・グロース) | 2027年2月期 売上高 | 17億300万円→17億8000万円 | 4.5%増 |
| 同 営業利益 | 1億1700万円→1億6000万円 | 36.8%増 | |
| 同 当期純利益 | 7900万円→1億1000万円 | 39.2%増 | |
| オキサイド(6521・グロース) | 2027年2月期 売上高 | 98億2800万円→103億2300万円 | 5.0%増 |
| 同 営業利益 | 9億3300万円→13億6700万円 | 46.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 5億9700万円→13億2800万円 | 122.4%増 | |
| CaSy(9215・グロース) | 2026年11月期 売上高 | 21億2400万円→21億5000万円 | 1.2%増 |
| 同 営業損益 | 1億3300万円の赤字→5000万円の赤字 | 赤字縮小 |
大末建設は工事の採算が良くなり、設計変更や物価上昇への対応も進んだ。配当は総還元性向50%以上かつDOE4.0%以上の方針に沿って234円に増やす。高島屋は国内百貨店業の売上高と販売費及び一般管理費の動向、金融業と海外商業開発業の上期の業績を踏まえ、純利益は据え置いた。累進配当の方針で年間配当を44円とする。杉本商事はAI・半導体関連の需要が想定を上回り、販売費及び一般管理費も想定を下回った。キャリアリンクは派遣単価の見直しに加え、自治体向けの請負業務の上期の量が想定を下回って原価が減り、IT投資の一部が下期にずれた。両社と室町ケミカルは通期の予想を据え置いている。
インターライフホールディングスは内装工事で採算の高い大型工事が進み、投資有価証券売却益2億8300万円も計上した。配当は特別配当6円を加える。サーバーワークスはAI関連の引き合いに加え、上期の為替が前提の150.22円に対し160.48円と円安に振れた。川上塗料は販売価格の是正が進み、期末配当を45円から150円に増やす。MORESCOは自動車生産の増加でダイカスト用油剤が伸び、データセンター向けのハードディスク表面潤滑剤も増えた。JMACSは半導体向けなど付加価値の高いケーブルの販売が堅調。マルヨシセンターは売上高の好調と、国の電気・ガス料金の負担軽減策が効いた。マーキュリーはマンション事業者向けSaaSの新料金体系で月額の収入が伸びた。オキサイドはデータセンター向けファラデー回転子などの出荷が増え、純利益には固定資産受贈益2億8000万円も入る。CaSyは自治体との連携が想定を上回り、費用の抑制も効いた。
【下方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| バロックジャパンリミテッド(3548・プライム) | 2027年2月期 売上高 | 529億7000万円→508億3200万円 | 4.0%減 |
| 同 営業利益 | 13億5200万円→1億1100万円 | 91.8%減 | |
| 同 当期純損益 | 7億4300万円の黒字→6億9600万円の赤字 | 赤字転落 | |
| ガーデン(274A・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 203億5000万円→194億5000万円 | 4.4%減 |
| 同 営業利益 | 14億1000万円→4億3000万円 | 69.5%減 | |
| 同 当期純利益 | 8億4000万円→1000万円 | 98.8%減 | |
| ワイズテーブルコーポレーション(2798・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 154億4600万円→146億4900万円 | 5.2%減 |
| 同 営業利益 | 4億500万円→3億4100万円 | 15.9%減 | |
| 同 当期純利益 | 6億3000万円→5億3600万円 | 15.0%減 | |
| エスエルディー(3223・スタンダード) | 2027年2月期 売上高 | 36億2600万円→33億700万円 | 8.8%減 |
| 同 営業利益 | 1億8200万円→3700万円 | 79.7%減 | |
| 同 当期純損益 | 1億3500万円の黒字→5200万円の赤字 | 赤字転落 | |
| MITホールディングス(4016・スタンダード) | 2026年11月期 売上高 | 57億円→49億5600万円 | 13.0%減 |
| 同 営業利益 | 2億8500万円→1億9600万円 | 31.0%減 | |
| 同 当期純利益 | 1億7200万円→1億1000万円 | 35.8%減 | |
| アスマーク(4197・スタンダード) | 2026年11月期 売上高 | 47億円→45億円 | 4.3%減 |
| 同 営業利益 | 2億円→7000万円 | 65.0%減 | |
| 同 当期純利益 | 1億4000万円→3500万円 | 75.0%減 | |
| くろがね工作所(7997・スタンダード) | 2026年11月期 売上高 | 74億5000万円→67億1000万円 | 9.9%減 |
| 同 営業損益 | 7000万円の黒字→1億8000万円の赤字 | 赤字転落 | |
| 同 当期純利益 | 9000万円→1億2000万円 | 33.3%増 | |
| ユナイテッド&コレクティブ(3557・グロース) | 2027年2月期 売上高 | 69億6000万円→65億5000万円 | 5.9%減 |
| 同 営業損益 | 5800万円の黒字→4800万円の赤字 | 赤字転落 | |
| 同 当期純損益 | 200万円の黒字→1億3100万円の赤字 | 赤字転落 | |
| ヒューマンクリエイションホールディングス(7361・グロース) | 2026年9月期 売上高 | 100億500万円→94億3200万円 | 5.7%減 |
| 同 営業利益 | 7億8500万円→4億2000万円 | 46.4%減 | |
| 同 当期純損益 | 4億3600万円の黒字→1億8400万円の赤字 | 赤字転落 | |
| GRCS(9250・グロース) | 2026年11月期 売上高 | 36億7800万円→35億6900万円 | 2.9%減 |
| 同 営業損益 | 1億1900万円の黒字→1億3000万円の赤字 | 赤字転落 | |
| 同 当期純損益 | 6700万円の黒字→5億1200万円の赤字 | 赤字転落 | |
| 関通ホールディングス(9326・グロース) | 2027年2月期 売上高 | 200億800万円→未定 | ― |
| 同 営業利益 | 4億8400万円→未定 | ― |
バロックジャパンリミテッドは主力ブランドの商品評価損の拡大とサプライチェーン全体のコスト上昇で売上総利益が減り、6月に入れた新システムの初期トラブルでECの出荷も遅れた。閉店を決めた表参道の店舗の減損損失5億5500万円と、繰延税金資産の取り崩しも響く。年間配当38円は変えない。ガーデンは値上げの影響で既存店の客数の戻りが想定に届かず、来店を促す施策で粗利率も下がった。年間配当90円は据え置く。ワイズテーブルコーポレーションは中間期の実績と出店の計画を織り込んだ。エスエルディーは客数の減少に原価率と人件費率の上昇が重なった。MITホールディングスは通信分野の主要顧客が方針を変え、要員の計画を縮めた。アスマークは事業会社向けの受注が計画を下回り、外注費の比率も上がった。
くろがね工作所は特注製品とクリーン機器の売上が減って工場の稼働率が下がり、営業損益は赤字に転じる。純利益は投資有価証券売却益2億200万円で上がる。ユナイテッド&コレクティブは既存店の売上が前年を下回り、出店も遅れた。ヒューマンクリエイションホールディングスはM&A仲介の子会社で成約がずれ込み、別の子会社に絡む取引先従業員の不正な取引で特別損失4億円を計上する見込み。GRCSは証券会社の大型案件の中断が続き、減損損失を最大約3億5300万円見込む。関通ホールディングスは一部顧客の出荷が大きく減って倉庫の稼働率が下がり、中間期は5800万円の営業赤字となった。通期の予想は取り下げた。
【翌営業日の発表予定】10月16日(金)3社
サンケイリアルエステート投資法人(2972・REIT)決算/野村不動産マスターファンド投資法人(3462・REIT)決算/ゲンダイエージェンシー(2411・スタンダード)中間
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






