大手不動産会社で産業保健活動を行う一方、都内で親子や夫婦の関係改善のためのプライベートカウンセリングを実践している。また、最近は、Webカウンセリングも行い、関東甲信越や東北地方の人たちとのセッションにも力を入れている。

「仕事といえば、昨年までホストクラブでホストをしていたんです。 仕事に影響がなかったというより、むしろ、そこでは良いほうにでていたと思います」
目の前にいる男性からは、世間でいわれるホストという職業とのイメージがまったく結びつきません。しかも、社会(対人)不安とホストも、どう考えても繋がる感じがしません。
「その仕事って、世間で言われている、女性をもてなすアレですか?」とくだらない質問をしてしまうと、
「ハイ、アレでした」 と、笑いながら答えます。
「でも、あのような社交的な仕事をしていたのであれば、社交不安はとっくに克服されているんじゃないですか?」とまた余計な質問をする私。
「確かに社交性は、必要だと思います。でも不安だからこそ、嫌われないようにすることで、お客さんもついて、成績もある時期はナンバーワンだったこともあります」
そう。男性の話すことのほうが正しいのです。
社交的であっても、人からどう思われるかが、不安で仕方ないというのが、社交不安です。そのため完璧な会話、完璧な人間関係(実際はそんなものはないのだが)を追い求めるのが社交不安の特徴だといわれています。
男性によると、大量に飲むアルコールと異常なほどの神経の高ぶり、毎晩続く明け方までアフター……それが3年目に入ったころから、躁(そう)状態とうつ状態を繰り返すようになり、これが潮時と思い、ホストを辞めたといいます。
昼間のアルバイトを始めると社交不安を発症
ところが、ホストを辞めて半年くらい経ち、昼間のアルバイトに出るようになると、
「バイト先の女性の先輩に嫌われているんじゃないか、来月から来なくていいといわれるのではないかと、気になりだしたんです」
と男性は話します。また、自分が休憩に入ると、雲を散らすように女性の先輩たちが休憩室から出ていっていまい、それだけで、その夜から眠れなくなってしまったといいます。
「もう、自分の状態が正常なのか、異常なのか、まったく自信がなくなってしまいました」
そして、とくに女性の先輩たちとの雑談が恐怖だというのです。









