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日本オラクルのクラウドは34.3%増、前期配当858円のうち660円は特別配当|決算ウォッチ

18日の日経平均は882円70銭高の6万5018円95銭と大幅に3日続伸した。今日24日は4営業日ぶりの取引再開で、決算発表は日本オラクル(4716)と大光(3160)の2社。日本オラクルの前期はクラウドが34.3%増の831億8400万円と伸び、配当は特別配当660円を含む858円に達した。

コマンドY2026/09/24

日本オラクルのクラウドは34.3%増、前期配当858円のうち660円は特別配当|決算ウォッチ
  • 日本オラクルの前期は売上2850億7300万円で8.2%増、営業利益897億9500万円で3.4%増。クラウドが34.3%増の一方ライセンスは2.1%減
  • 前期配当858円のうち660円は特別配当で配当性向173.0%。今期の業績予想はレンジ形式、配当は未定
  • 大光は6.2%増収ながら営業利益1億5900万円で80.3%減。減益の半分は水産品事業が2億9400万円の赤字に転じたぶん

この記事でわかること
・今日24日の決算発表は2社 4営業日ぶりの再開日
・今日の相場観 4営業日ぶりの再開は、休場中の外部環境をまとめて織り込む
・答え合わせ 18日のコーセルは大商いで+3.86%、通期を上方修正
・今週と来週の決算発表予定

今日24日の決算発表は2社 4営業日ぶりの再開日

今日24日に決算発表を行う予定は日本オラクル(4716)と大光(3160)の2社。どちらも5月期の1Qになる。前営業日は9月18日の金曜で、土日と3連休を挟み東京市場は4営業日ぶりの取引再開だ。

☆【注目度S級】日本オラクル(4716/情報・通信業)2027年5月期1Q スタンダード

項目数字
前期実績(2026年5月期)売上2850億7300万円(8.2%増)、営業利益897億9500万円(3.4%増)、経常利益913億7300万円(4.5%増)、当期純利益635億3700万円(4.6%増)
前期のセグメント別売上クラウド831億8400万円(34.3%増)/ソフトウェア・ライセンス476億1800万円(2.1%減)/ソフトウェア・サポート1136億7800万円(1.1%増)/ハードウェア150億4800万円(3.5%減)/サービス255億4300万円(2.6%増)
営業利益率31.5%(前期は33.0%)
前期の配当858円(普通198円+特別配当660円)。配当性向173.0%
今期予想(2027年5月期)レンジ形式。売上6.0〜10.0%増、1株利益525円〜540円。配当は未定
前年同期(2026年5月期1Q)売上662億7500万円(3.7%増)、営業利益211億2800万円(4.8%減)
財務自己資本比率55.6%、1株純資産1597円24銭
18日終値9306円(前日比-0.43%)/出来高34万6400株

米オラクルの日本法人で、データベースとクラウド基盤を企業や官公庁に提供する。東証スタンダード上場ながら売上2850億円規模で、日々の出来高も30万株超と厚い。

見どころ:前期は8.2%増収で営業利益も3.4%増と伸びたが、中身は事業の入れ替えが進んでいる。 クラウドが831億8400万円で34.3%増と伸びる一方、ソフトウェア・ライセンスは2.1%減、ハードウェアも3.5%減と従来型の商売が細っており、全体の8.2%増は伸びる事業と縮む事業の差し引きだ。 営業利益率は33.0%から31.5%へ下がっている。

1Qで見る数字:今期の予想はレンジ形式で、売上6.0〜10.0%増・1株利益525円〜540円と幅を持たせて開示された。金額を1点で置かない開示は会社自身が着地の幅を見込んでいるということで、1Qの物差しは通期進捗率よりクラウドの伸び率になる。 加えて前年の1Qは営業利益211億2800万円で4.8%減と増収減益だったため、利益の伸びが戻るかも確認点だ。

スイング目線:18日終値は9306円で前日比-0.43%と、日経平均が882円70銭高と上げた日に逆行して下げた。出来高34万6400株、今期予想の1株利益に対してPERは17倍台になる。

Point:私がこの決算で見たいのは前期の配当858円をどう引き継ぐかだ。 858円のうち660円は特別配当で配当性向は173.0%と利益を超える配当を出しており、今期の配当予想は「未定」のまま置かれている。 特別配当は名前のとおり特別なもので翌期も続くとはかぎらない。決算を見る目的は地雷を避けることにあると『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたが、前期の配当利回りだけを見て入ると、配当が普通配当の水準に戻ったときに前提が崩れる。

◎【注目度A級】大光(3160/卸売業)2027年5月期1Q スタンダード

項目数字
前期実績(2026年5月期)売上795億4900万円(6.2%増)、営業利益1億5900万円(80.3%減)、経常利益3億3900万円(59.9%減)、当期純利益5600万円(89.1%減)
前期のセグメント利益外商6億300万円/アミカ9億7000万円/水産品▲2億9400万円(前期は3200万円の黒字)
今期計画(2027年5月期)売上856億円(7.6%増)、営業利益6億3000万円(295.2%増)、経常利益6億3000万円(85.7%増)、当期純利益4億円
今期上期計画売上412億円(8.8%増)、営業利益2000万円
前年同期(2026年5月期1Q)売上188億2500万円(3.3%増)、営業利益4200万円(64.8%減)
配当前期15円 → 今期15円(予想)。DOE3.0%以上を目安に累進配当
18日終値582円(前日比+0.17%)/出来高1万3600株

岐阜県大垣市の業務用食品卸で、外食産業向けの「外商事業」、現金持ち帰り型小売の「アミカ事業」、子会社マリンデリカの「水産品事業」の3つを手がける。

見どころ:前期は6.2%増収と伸ばしながら営業利益は1億5900万円で80.3%減と5分の1に沈んだ。増収なのに利益が消えた決算だが、外商とアミカが減りつつ黒字を保つなか水産品事業だけが3200万円の黒字から2億9400万円の赤字へ転落した。 連結の減益幅6億5200万円に対し、水産品の悪化ぶん3億2600万円がちょうど半分を占める。

1Qで見る数字:今期は営業利益6億3000万円と前期の4倍近い計画だが、上期の計画はわずか2000万円で通期の3.2%しかない。 会社自身が上期は水産品の立て直しに時間がかかると見ており、前年1Qの営業利益4200万円と並べば上期計画を1Qだけで超えることになる。

スイング目線:18日終値は582円で前日比+0.17%、出来高1万3600株。日本オラクルの34万6400株と比べると25分の1ほどで、同じ日に発表する2社でも板の厚みがまるで違う。

Point:見たいのは水産品事業が黒字の側に戻っているかだ。 前年1Qの時点では水産品はまだ500万円の黒字で、赤字はそのあとの四半期に膨らんでいるため、1Qは悪化がどこから始まったかを確かめる場所になる。 増収80.3%減益という見出しだけで判断すると、3つある事業のうち2つは黒字を保っていた事実を見落とす。

今日の相場観 4営業日ぶりの再開は、休場中の外部環境をまとめて織り込む

指標9月18日前日比
日経平均6万5018円95銭882円70銭高(+1.38%)
TOPIX4091.143.05pt安(-0.07%)
プライム平均株価-0.16%(中央値-0.42%)
上げた銘柄/下げた銘柄511/100332.9%/64.5%
プライム売買代金10兆3969億9900万円

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

18日の日経平均は882円70銭高の6万5018円95銭と大幅に3日続伸したが、指数の大幅高と中身が真逆に割れた日だった。 日銀が政策金利を0.25%引き上げて1.25%程度とし、2人の審議委員が利上げに反対したことからハト派と受け止められて後場に上げ幅を広げている。ところがプライムで上げたのは511銘柄にとどまり、下げた銘柄が1003と3分の2を占めた。

押し上げたのはアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約652円分、882円70銭高の73.9%にあたる。指数の8割近くを値がさの半導体2銘柄が作り、残りの大半は下げていた。日経平均の882円高を「地合いがよくなった」と読むと、持ち株の値動きと食い違う。 日本オラクルが-0.43%と逆行したのも、この日の中身を考えれば珍しい動きではない。

そして今日24日は4営業日ぶりの再開で、休場明けの寄り付きには3営業日ぶんの材料がまとめて乗る。 これは決算とは関係のない値動きだ。2社の1Qがどんな数字で出ても今日の値段にはまず休場中の外部環境が効くため、数字は数字として読み、売買の判断は板が落ち着いてからで遅くない。

答え合わせ 18日のコーセルは大商いで+3.86%、通期を上方修正

18日付けの記事で取り上げたコーセル(6905)の18日終値は1371円で前日比51円高の3.86%高。出来高は165万6200株と前日の15万8400株から10.5倍に膨らんだ。

18日付けの記事では、見るべきは進捗率より売上の前年同期比だと書いた。引け後に出た1Qは売上高78億1400万円で54.0%増、営業利益は5億4500万円と前年同期の3億8900万円の営業損失から黒字に転じ、会社は同時に通期の営業利益計画を13億3500万円から23億円へ引き上げた。受注が売上に変わる速さを見る、という見立ての答えは出ている。

ただし18日の+3.86%は決算を見る前の値動きで、短信の開示は引け後のためあの日の1371円は1Qの数字を知らずに付いた値段だ。 決算への答えが値段に出るのは今日24日になる。

今週と来週の決算発表予定

日付社数主な銘柄
9月24日(木)2社日本オラクル(4716/情報・通信業・スタンダード) 5月期1Q/大光(3160/卸売業・スタンダード) 5月期1Q
9月25日(金)4社ハローズ(2742/小売業・プライム)2月期2Q/あさひ(3333/小売業・プライム)2月期2Q ほか
9月28日(月)2社しまむら(8227/小売業・プライム)2月期2Q ほか
9月29日(火)8社ハニーズHD(2792/小売業・プライム)5月期1Q ほか
9月30日(水)10社

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

2月期の2Qと5月期の1Qが並ぶ時期で、発表は1日あたり数社から10社ほどが続く。またぎで悩む場面は少ない週だが、今日は決算より休場明けの外部環境のほうが持ち株に効く。 損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。18日の対象は1555銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

出典注記

株価・出来高・日中値幅はJPX公式のJ-Quants APIによる9月18日終値時点の値。日経平均の終値、18日の市況、寄与度、プライム売買代金、日銀金融政策決定会合の結果は報道による。日本オラクルの業績数値は同社が公表した2026年5月期決算短信(2026年6月25日)および2026年5月期第1四半期決算短信(2025年9月25日)にもとづく。大光の業績数値は同社が公表した2026年5月期決算短信(2026年7月14日)および2026年5月期第1四半期決算短信(2025年9月24日)にもとづく。コーセルの1Q実績と修正後の通期計画は同社が公表した2027年5月期第1四半期決算短信(2026年9月18日)にもとづく。発表予定は日本取引所グループ公表の決算発表予定会社一覧による。プライム平均株価は東証プライム全銘柄の前日比騰落率を単純平均した独自指標で、時価総額や株価水準で重みをつけず、1銘柄を1票として数える。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

※このサイトは「事業再構築補助金」を活用しています